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自宅が快適なワークスペースへ大変身!3名の仕事部屋を紹介

新型コロナウイルスや働き方改革などにより、在宅でのお仕事を余儀なくされ、今も在宅勤務を続けられている方が多くいらっしゃる昨今。会社で働いていた時よりも、自宅だと仕事に集中しづらく、「自分だけの仕事部屋があれば……」などという声も聞かれます。

そこで今回は、3名の方にご自宅のワークスペースをご紹介いただきました。各人のこだわりや工夫点、使用している機器等アイテムについても触れていますので、ご自宅にワークスペースを作りたいと考えている方、また既にワークスペースはあるものの、どこかしっくりきていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

①30代前半・男性・会社員【狭いワークスペースでも使いやすく】

30代前半、男性。職業は通信関連企業の会社員です。

コロナが蔓延してきた昨年の3月以降、基本的に在宅ワークをしており、月1、2度の出社をする程度です。WEB会議やSlackなどを利用したコミュニケーションとPPT(パワーポイント)などを利用した資料作成がメインの業務になります。一日中、PCを使った作業が基本となりますので、仕事の効率は当然ながら重要ですが、仕事に対するモチベーションが上がるようにワークスペースを整えました。

現在のワークスペースは、会社に出社せずとも会社の環境と同等、それ以上の環境を作りました。また、自分の好きなメーカーを選定していますので、そこにいるだけで落ち着きます。

①ワークスペース

ワークスペース紹介

部屋が狭いので、リビングルームの一角にワークスペースを設けました。部屋を分割するような形に机を配置して、仕事に集中できるようになっています。また、背面に壁を持ってくることで、WEB会議でカメラをONにした際に余計なものが映り込まないように工夫しています。

ワークスペースのテーマは、「simple is best」です。色は黒をベースにしています。キーボードなどはワイヤレス化して、配線もスッキリとするようにしました。デスクは、カリモク60を使っていますが、幅が90cmしかないので、余計なものは机上に置かないようにしています。

①机上

ディスプレイ(BenQ PD2705Q)

BenQ AQCOLORシリーズ 27型デザイナー向けモニター PD2705Q(WQHD/HDR/IPS/sRGB 100%/USB-C/65W給電/KVM機能/USBハブ/DP out/MST/高さ調整・回転)

まず、ディスプレイは、BenQの「PD2705Q」というデザイナー向けの27インチディスプレイを使っています。趣味で写真や動画を軽く編集する程度で、それほど正確な色表現は求めていませんが、デザイナーでない私が見ても色味は綺麗だと思います。

ディスプレイの選定基準とし、USB Type-Cポートが搭載されていて、仕事で使うMacbook Airとケーブル一本で接続して、Macbookを充電しながら利用することが必須でした。USB Type-Cで給電しながら使えるモニターがまだ少ないため、この機能は配線もスッキリするので、とても良かったです。

モニターアーム(HUANUO)

モニターアーム(HUANUO)
https://www.amazon.co.jp/

HUANUO 2in1 モニターアーム ノートパソコンアーム 13~27インチ対応 耐荷重10kg 15.6インチまで PCスタンドアーム VESA100 *100mm

ディスプレイは、このモニターアームに設置して利用しています。デスクがそれほど大きくないので、27インチのモニターをそのまま机の上に置くと、机上の作業スペースがなくなります。また、ディスプレイと顔との距離が近くなりすぎて圧迫感が出るので、ディスプレイと顔の距離を少しでも遠ざけるために、モニターアームを設置するしかありませんでした。

モニターアームを調べると、ピンキリですが、良い物は1万円以上します。モニターアームにさほどこだわりもなく、最低限固定ができれば良い、設置した後に角度や高さを変えることもないだろうと思い、手頃なものを選びました。モニターアームとノートPCアームがセットになったモデルを使っており、これでもしっかりと固定ができています。

モニターライト(Xaomi)

XIAOMI MijiaLiteデスクランプ折りたたみ式目の保護読書調光可能なPCコンピューターUSBランプディスプレイモニター用ハンギングライト

モニターの上に設置しているモニターライトは、Banggoodで購入したXaomiの「Mijia Display Hanging Lamp」というものです。ライトが円柱形になっており、デザインがおしゃれです。機能的な部分に関しても、クリップ部とライト部が磁石で接続できるようになっているので、角度調整もできます。また、リモコンが付属しており、電源のON/OFFだけでなく、明るさや色温度も調整ができます。

手元とディスプレイをしっかりと照らしてくれるので、文字を書いたり、本を読んだりするのにとても便利です。しかも、モニターの上に設置ができるので、デスクがとてもスッキリします。

キーボード(Keychron)・マウス(Logicool)

最後にご紹介するのは、Keychronのメカニカルキーボード「K2」とLogicoolのワイヤレストラックボードマウス「MX ERGO」です。

キーボード(Keychron)・マウス(Logicool)

Keychronは、クラウドファンディングで取り扱っていたようですが、Amazon等での取り扱いはないようので、公式サイトから購入する必要があります。キーボード自体には、あまり拘りはないですが、Macbookをクラムシェルモード(Macbookを閉じた状態で、外付けディスプレイを使うモード)を使うためには、外付けのキーボードとマウスが必要だったので、購入しました。

キーボード(Keychron)

Keychron K2 Wireless Mechanical Keyboard (Version 2)

キーボードは、ワイヤレスでコンパクトなサイズが好みだったので、Happy Hacking Keyboardなどが候補にありましたが、非常に高価だったので、断念しました。

Keychronは海外サイトから購入する必要があるので少し手間ですが、HHKBに比べると非常にお手頃です。私が購入したのは、RGB Backlight Aluminum Frameの赤軸ですが、$89+送料でした。

キーボードと合わせて、K2用の木製パームレストも購入しました。これは、買っておいて正解でした。キーボードに少し高さがあるので、パームレストがないと手首が疲れると思います。

マウス(Logicool)

ロジクール ワイヤレスマウス トラックボール 無線 MX ERGO Unifying Bluetooth 8ボタン 高速充電式 MXTB1s windows mac iPad OS 対応 ブラック 国内正規品 2年間無償保証

マウスは、ワイヤレスでトラックボールを探しました。トラックボールにした理由は、マウスを動かす机上のスペースがほとんどなかったためです。トラックボールだと、マウス本体は動かさずに、トラックボールでカーソルを操作します。また、手首も疲れにくいとあったので、一度使ってみたいと思っていました。トラックボールマウスは初めて使うので、最初は慣れが必要でしたが、慣れるとうまいことコントロールができるようになりました。

そのほかにも、MTGの「ボディメイクシート スタイル」を椅子の上に置いて、姿勢ケアをしています。また、iPadやプライベート用のノートPCは、スタンドに立てかけておくことで、机上を整理しています。

ワークスペースを整備して…

ワークスペースがないときは、ダイニングテーブルで仕事をしていました。外付けモニターもなかったので、13インチのMacbookのみで資料作成などをやっていました。そうすると、視点が下がるので姿勢も悪くなりますし、目も疲れていました。ワークスペースを整備することで、それらが軽減されたように思います。

②30代後半・女性・主婦&在宅WEBライター&ボランティアワーカー【女性1人でDIYできるワークスペース!心を癒やすオアシス空間】

DIYとお部屋の模様替えが大好きな、30代後半女性です。主婦業の傍ら、在宅WEBライター兼ボランティアワーカーとして頑張る毎日を送っています。

午前中のボランティア活動は、Zoomを使ってのビデオ会議が2時間ほど。パソコンでZoomに繋ぎつつ、タブレットで手紙を書いたり資料を調べたりします。サブディスプレイをパソコンに繋ぐと、パソコンでは話している人の画面、サブディスプレイでは会議に参加しているみんなが映るからとっても便利。

午後はお昼を食べたら、ぼちぼちライター業を開始します。こちらもやはりパソコンとタブレットの2台使用です。記事の作成、仕事のメールチェック、データや画像集めなど大忙し。

DIYが趣味なことに加え、飽き性なのでコロナ渦で一日中家にいるとやたら模様替えがしたくなる悪い癖がムクムクと……。結局、毎月のようにDIYと模様替えを繰り返していたのですが、珍しくリニューアル欲が落ち着いたのが今回のワークスペースです。

ワークスペース紹介

6畳の部屋のうち、2畳ほどのスペースを利用して作ったのがこちらのワークスペースです。

②ワークスペース

私がワークスペースに求めることは、機能性と癒し効果の両立です。仕事をするのに使い勝手が良いのはもちろんだけど、自分の好きなものがたくさんあってほっとする、小さなオアシスのような空間にもしたいというわがままなこだわりがあります。

Zoom会議で緊張するときや、ライターのお仕事で煮詰まってしまったときに、ちょっと目を上げるだけでほんのり癒される、そんなワークスペースになりました。

デスクと椅子、サブディスプレイ台は全て手づくりした愛着のある作品たち。お部屋に溶け込むホワイトカラーを基調とし、観葉植物やドライフラワーでカラーとみずみずしさをプラスしています。

賃貸アパートなので、デスクの柱は2×4材を使用しラブリコで突っ張っています。以前はディアウォールを愛用していましたが、ラブリコの方が融通が利きやすく女性一人でも扱いやすいので、最近はもっぱらこちらです。

ラブリコ

木の風合いを活かしたいので、ペンキはあえて一回塗り。木目のぬくもりを感じられて、優しげな印象になります。

台は30cm×120cmの板を2枚使用した広々設計。主人と2人並んで使うのもラクラクです。ちなみにこの台は折りたたみも可能。部屋を広々使いたい時に便利です。食事でも使うので、表面には油性ニスを塗っています。

台

電気系統は柱の下部にこんな風に取り付けて、スッキリさせています。

電気系統は柱の下部

こんな穴を付けたことで充電ケーブル類を差し込むのがとっても便利になりました。

電ケーブル類を差し込む穴

ディアウォールの柱の裏側には、秘密スペースも。ねじをつけてアクセサリー類を飾っています。実はこれ、忙しい朝、zoom画面に入るときにアクセサリー選びを簡単にするため。ワークスペースに何種類か置いておくことで、服装に合わせて選びやすくなる工夫です。

ディアウォールの柱

椅子はデスクの高さに合わせてDIYしたもの。30×40の赤松、1×4材と端材を使って約2,000円で作りました。ホームセンターのDIYコーナーに置かれていた椅子を見て、見よう見まねで一から作ったから、ちょっといびつなところも。それも含めて味!?と思っています。迷子になりやすい小物たちを収納する、小さな文房具コーナーもプラスしました。

DIYした椅子

最後に紹介するのはサブディスプレイ用の台。パソコンと合わせて使うとちょうど良い高さになるよう作っています。ご近所の家具工房で頂いた端材だけを使っているので、なんと実質ゼロ円。

サブディスプレイ用の台

その他

どれも、できるだけコストをかけず、簡単に作ることも意識しています。ペンキややすり、ねじなどはだいたい100均のアイテム。

そして、またいつかリニューアルするときに備えて、分解したり新たに組み合わせたりできるようなものを使っています。とってもお気に入りなので、今のところリニューアルするつもりはありませんが……。

③30歳・男性・サラリーマン【仕事と趣味が混じり合う完全DIYの秘密基地】

私は30歳、男性のサラリーマンで、普段は事務作業やデータ分析などを中心に仕事をしています。

自宅にワークスペースを設けることにしたのは約1年前、まだコロナが猛威をふるう前のことでした。片道1時間半の通勤が体力的にきつく、子供や家族と過ごす時間も十分にとれないことから「在宅で働けるようになりたい」という思いを抱くようになりました。

妻も賛成してくれたので、30歳を越え、不安はありましたが、Webエンジニアを目指すことを決めました。ちょうどマイホームの建築を検討している最中でしたので、ゆくゆくのことを考えて2畳ほどのこじんまりとしたワークスペースを設けることにしました。

現在は、テレワークやWeb学習をするスペースとして活用しています。

ワークスペース紹介

マイホームを購入したばかりということもあり、ワークスペースにかける費用はできるだけ抑えたいという思いがありました。しかし、予算の範囲内でちょうど良いサイズのデスク、収納に巡り会うことができず、それであればと自分で作ってしまいました。ほぼ初めてのDIYで作りが荒い部分もありますが、木材の切断から塗装まですべて自分で行ったこともあり、それも含めて愛着が沸き、とても気に入っています。

③ワークスペース紹介

デスクの上にはパソコンとメモとペンだけ。そんな洗練されたワークスペースを思い描いていましたが、私が自宅スペースを占領するわけにはいかないと思い、仕事関係以外の私物も出来る限りこのスペースに納めることにしました。むしろ仕事や勉強に関係のない趣味のキャンプやDIYのものの方が多いくらいですが、集中力を削がれるようなこともありません。

有孔ボードを使ってデスク上にものを置かなくて済むようにしたこと、趣味のものは椅子に座った時の目線の高さより上に収納したことが効果的だったように思います。

有孔ボードを使ったデスク周り

最高に居心地の良いスペースに

仕事の邪魔にはならず、それでいて自分の好きなものに囲まれている感覚を味わうことができる最高に居心地の良いスペースになりました。あまりに居心地がよくて、仕事後や休日も暇を見つけてはここに籠り、コーヒーを飲みながら読書をすることも多いです。今後本格的に在宅で仕事をすることになれば、今あるデスクは趣味用にし、もう一つ垂直にパソコン用デスクを設置しようと考えています。

自宅にワークスペースを設置することが難しい方も多いと思いますが、小さなデスクと椅子だけでも良いと思います。集中して作業できる環境を整えてみませんか?

まとめ

3名のご自宅のワークスペースをご紹介いただきました。

三者三様に限られたスペースの中、仕事が捗りやすいよう、また自分の居心地が良いようにと考えがめぐらされ、工夫がなされたものでしたね。

あなたのご自宅のワークスペースにも、ちょっとした一手間やアレンジを加えてみてはいかがでしょうか?きっと、より快適に仕事に取り組むことができるようになるでしょう。