倉庫リノベ物件！こだわりたっぷりの自慢の初オフィス【㈱木下商会】

株式会社木下商会は代表の村山が2019年1月にオフィスデザイン会社を立ち上げ、その年の9月に日本橋馬喰町にあるロッソバクロに新規オフィスを構えました。内装のデザインだけでなくオフィス家具にもこだわりがあり、これから移転や新規オフィスを検討されているベンチャー企業、スタートアップ企業の参考になれば幸いです。

起業して初めての自慢のオフィス

2019年9月に新規入居で今のオフィスを借りました。それまでは一人で会社を立ち上げたこともあり、ちゃんとしたオフィスも必要なく自宅やシェアオフィスを活用して仕事をしていましたが、オフィスデザインの会社として自分でもこだわりを詰め込んだ自分のオフィスが持ちたくなり、物件を探し始めました。

ーーーオフィス選びで重視したポイントは？

主に家賃と利便性の2点を重視して物件を探していました。探し始めた当初は気に入る物件がなかなか見つからないのではと心配していましたが、当社の場合、運良く1ヶ月もかからずに今の物件に出会うことが出来ました。この物件は古いビルの倉庫をリノベーションしたもので、躯体（建築物の構造など）に歴史を感じ、私が考えるオフィスデザインが伝わりやすい素材だったところに一目惚れしました。

日本橋馬喰町あるこのビルは、徒歩5分圏内に馬喰町駅、馬喰横山駅、東日本橋駅、小伝馬町駅とたくさんの駅が隣接し、東京駅や秋葉原駅へのアクセスも非常にいいです。

ビル入口にはビル名のrosso bakuro（ロッソバクロ）と隣のビルのazuro bakuro（アズロバクロ）が並んでいます。当社オフィスはrosso bakuroの3階です。

ーーーどんなオフィスを目指していますか？

写真やパースでみてかっこいいなぁ！っていうより、オフィスで入ってみて使い始めた後の方が良く感じるオフィスを目指しています。働きやすさや、散らかしてもサマになる感じ。せっかく倉庫のリノベなので、躯体の無骨さをなるべく残しました。

全体は横長で真ん中に入口があるので、新たに部屋は作らずに緩やかに暖簾で仕切りました。もちろんお財布の面でも考えてw

暖簾をくぐるとワークスペースがあります。日中は一面の大きな窓から柔らかい陽の光が入り込み、とても明るく過ごしやすい空間になっています。

この部屋は視線を集めるところやいろんな姿勢が取れるように家具でコントロールされ、多くの仕事のモードやコミュニケーションに対応するようにできています。普段の業務だけでなく、スクール型の会議や来客時の打ち合わせスペースとしても活用しています。

こだわりの一つは、ガラス製のウォールボードです。よくあるホワイトボードではなく、見た目のおしゃれさもそうですが、ホワイトボードと比べてもペンで書きやすくキレイに消せるところが気に入っています。

もう一つの部屋は壁に大型モニター（65インチ）が設置されたプレゼンルームになっています。仕事では画面に図面を写しながら打ち合わせすることが多く非常に使い勝手がいい場所です。

反対の壁にはデザインブック等の参考になる本をたくさん収納し、打ち合わせをしながら本を取り出しデザイン決めをすることも。ゆったりと座って8名入れます。このスペースはすべてスタンディングで計画され、コミュニケーションを滑らかにしています。着座にこだわらなければ10〜12名程入れます。

スペースをつなぐエントランスとして、ソファーやローテーブル＆チェアーセットも完備していますので、ちょっとしたティータイムや、アイデアが行き詰まったときには気分転換にゆったりとくつろぐこともできます。ソファの背を外すとシングルベッドの大きさになり、ものすごくゆっくりできます。

働き方について

ーーーみなさん、どのような働き方をされていますか？

まだ会社のメンバーは少なく、各自がリモートワークや外出も多いため、打ち合わせは電話やオフィスに限らずカフェなどの会いやすいところでしています。もちろんオフィスで打ち合わせをすることもありますが、折角なのでオフィスが空いているときにはシェアオフィスサービスを使ってオフィスの体験サービスをしています。

コロナ前後では特に当社メンバーの働き方は変わってはいないのですが、コロナ以後スペースを借りたい需要は増えているように感じています。

今後について

現時点（2020年12月）ではまだ移転は考えていませんが、もし移転のタイミングでこのこだわりのある自慢のオフィスを気に入ってくれる入居者が決まれば内装・什器・家具等を引き継ぐ居抜き退去も視野には入れています。

ただ、この壁の絵は家族の思い出でもあるので、愛着のあるこのオフィスを手放すのはなかなか時間がかかりそうです（笑）。