オフィスづくり

スケルトン天井とは?人気の理由やメリット・デメリットを解説

近年、企業のオフィスや店舗、学校といった、数多くの空間に採用され見かけることが増えてきたスケルトン天井。普段見慣れない天井裏が露出しているデザインは洗練されており、人気なデザインとなっています。今回はそんなスケルトン天井の概要及び人気の理由を紹介していきたいと思います。その中でスケルトン天井を採用するメリット、デメリットを解説しつつ、採用する際の費用や注意点について触れていきます。オフィスでの採用を検討されている企業担当者の方はご参考にしてみてください。

スケルトン天井とは

スケルトン天井とは、直天井工法の中の一つで、建物の躯体がむき出しの状態の天井を指します。一般的に多くの建物で採用されている吊天井工法は、天井裏に軽量下地材が吊られ、それらを仕上げ材(ボードやパネル等)を張り、仕上げる工法です。

スケルトン天井の特徴は階高がそのまま天井高になることです。天井裏のスペースとして使われていた分、部屋の高さが高くなり、開放感のある空間づくりが可能になります

スケルトン天井が人気の理由

働き方改革によって労働環境の向上が求められる現在の日本では、生産性の向上や働きやすい企業づくりの一環として、オフィスの空間づくりに力を入れる企業が増えています。その中でもスケルトン天井は、おしゃれで開放感のあるオフィスを作ることができるため、採用されるケースが増えています。

人気の理由としては天井が無いことによる開放感やモダンでスタイリッシュなデザインにあります。通常オフィスの天井高は2.5m〜3.0m程度が一般的ですが、天井をなくすことによって、縦の空間が広がり、天井がある場合よりも部屋自体が広く感じます。

スケルトン天井のメリット

それではオフィスの天井をスケルトン天井にする4つのメリットについて紹介します。

開放感がある

スケルトン天井の概要説明の際にも触れましたが、天井が高くなることで開放感のある部屋を演出することができます。天井で隠れていた部分も空間として認識できるため、より広がりのあるオフィスを演出できる点は大きなメリットと言えるでしょう。

おしゃれでスタイリッシュな空間が作れる

通常のよくあるオフィスの天井といえば白一色のシステム天井だったり、ジプトーンボード仕上げだったりと無機質な仕上がりであり、無難な印象になりがちです。スケルトン天井にすることで、ケーブル・配管・ダクトといった設備と梁や躯体といった構造物が天井いっぱいに立体的に露出され、よりスタイリッシュな空間を演出できます。

天井落下のリスクがない

建物自体の強度は変わりませんが、天井がないことで、地震による天井落下のリスクが無くなります。地震の際に天井が落下して、動けなくなったり、火事から逃げ遅れたりする可能性は地震発生時にはないとは言い切れません。特に地震大国と言われ、大きな地震が起こりうる日本では大きなメリットといえるでしょう。

スケルトン天井のデメリット

次に、オフィスの天井をスケルトン天井にする4つのデメリットについても紹介します。

壁を建てられる場所が制限される

スケルトン天井の特徴として、空間内に新たに壁を設置する際に制約を受けるという点があります。スケルトン天井では配線や設備が露出しているため、天井に干渉する形で壁を設けることができるとは限りません。
配線や設備を避けたり、梁の位置に合わせて配置するなど、工夫したレイアウトが必要になります。

防音性の低下

スケルトン天井では、天井と建物の構造体の間に空間がなくなるため、建物・外部からの音の伝達が直接伝わりやすくなります。これまでの天井によって遮音されるはずの効果が失われることから、外部の影響を受けやすい空間になってしまいます。

空調効率の低下

音と同様に天井がなくなることで、天井による断熱性能が失われ、空調効率が低下します。また天井裏のスペースが無くなった分部屋の体積が広くなることから、現状の空調機器を交換する必要がある場合もあります。

想定外の費用の発生

もともと天井のある部屋をスケルトン天井に改装する場合、工事費用が発生します。工事にかかる費用については部屋の広さや現状の天井裏の状態、最終的な仕上げ方法によって変わってきます。また天井の仕上げだけでなく、ケーブルの整線の有無やケーブル・配管・ダクトの塗装の有無でも費用は大きく変わります。

原状回復費用の発生

賃貸物件のオフィスの場合、原状回復工事の費用が退去時に発生します。賃貸物件の場合には管理会社、オーナーにも確認をとる必要があるので、トラブルになる前に、工事ができるのか相談しておくと良いでしょう。

オフィスの天井をスケルトン天井にする方法と費用

デメリットの部分でも少し触れましたが、現状天井のある空間をスケルトン天井にする場合の方法と費用について解説します。

・自社オフィスをスケルトン天井にする方法

スケルトン天井の施工実績がある会社に連絡をとり、スケルトン天井に変更できるのか確認しておきましょう。このとき、改装内容を説明しておくとスムーズに打ち合わせできるでしょう。

・賃貸オフィスをスケルトン天井にする方法

現状借りている管理会社に連絡を取り、改装が可能なオフィスなのか確認しましょう。改装が難しい場合は、スケルトン天井の施工が可能なオフィスを探すか元々スケルトン天井のオフィスを探し移転する必要があります。

・スケルトン天井にする時に発生する費用

初期費用の箇所でも触れましたが、天井のある部屋をスケルトン天井に改装する場合、工事による費用が発生します。ここでは実際にかかる工事費用の詳細について解説します。工事の内訳は下記のとおりです。

事前調査費

施工前の確認及び事前調査、打ち合わせによる費用。スケルトン天井に改修する規模と現状の天井裏の状態によって変わってきます。

解体・撤去工事費

現状の天井を解体してその解体材を撤去する費用。こちらも現状の天井裏の状態や空調機器・照明器具をそのまま流用するのか新しくするのかでも費用は変わってきます。

電気工事費

天井を解体して、むき出しになっただけの天井ではとてもスタイリッシュとは言い難いです。スタイリッシュに見せるためのケーブルの整線費用や照明器具等の撤去費及び改修後の照明器具の取付等の費用が発生します。

塗装工事費

すべての工事が完了後、塗装工事に進みます。塗装する範囲によって変わってきます。

特に注意したいのが、スケルトン天井に改修したい建物が古い建物の場合、アスベスト(石綿)が含まれている場合があります。その場合は、別途アスベスト調査費・撤去費なども必要になります。

スケルトン天井改修工事は、一般的に数十万から数百万かかる工事です。工事業者を選定する際は、1社だけではなく数社から見積もりをとり、工事の実績や金額・施工日数等を考慮することをお勧めします。

まとめ

スケルトン天井は開放感のあるスタイリッシュな空間を演出することが出来る一方で、その分費用が発生したり、防音、空調といった設備面を考慮しなければならなかったり、レイアウトが制限されるといったデメリットもあります。しかし、それ以上にスケルトン天井の圧倒的なデザイン性の高さが魅力的という考え方もできます。

スケルトン天井にするメリット・デメリットをしっかりと理解し、スケルトン天井の採用をご検討ください。