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居抜きオフィス移転時必見!床の汚れや交換の注意点

近年、起業する際に店舗や事務所をそのまま引き継げ、初期投資コストを抑えられることで注目されている「居抜きオフィス」ですが、全てキレイに引き継げるかと言うと必ずしもそうではありません。

起業する側としては全てキレイな状態で借りたいと思います。ところが、貸し手側としては「掃除まではしますが、他はそのまま引き継でください」と考える方が多いのです。中には汚損した床のまま引き渡されるケースもあるため、居抜き物件でオフィスをお探しの方には、床の汚損のチェックは気をつけるべき重要項目になります。

この記事では、居抜きオフィスに移転時、オフィスの床をチェックする際にどこを見れば良いのか、もし汚れがあったり場合に交換する必要がある時の注意点、さらに床をグレードアップさせキレイ綺麗なオフィスへ変身など、床にスポットを当ててご紹介いたします。

床の汚れ確認時の注意点

冒頭でも触れたとおり、居抜きオフィスでは、掃除まではしてくれていても物を動かして掃除されていることは少なく、簡単なクリーニングをしたのみの状態で引き継がれることが多くあります。

ここにいくつかの注意点があり、

  • カーペットの状況は家具が置かれている時にみることができない
  • 家具のレイアウトが変わった瞬間に目立つ汚損
  • 清掃だけでは、キレイにならない家具の跡や積み重なった汚れ、スレ

など、レイアウト後の床のイメージが異なることがあります。

このことを考慮した上で確認していただきたきことが、床の種類(フローリング・タイル・カーペット・クッションフロア)です。

目立つシミの掃除や、床に汚損があり交換が必時な時は、床に使われている素材によってリフォーム代や掃除料金に違いがありますので、事前の確認が必要になることを頭に入れておきましょう。

床を交換する時の注意点

床の種類は大きく分けてフローリング、タイル、カーペット、クッションフロアの4種類が存在します。そして、それぞれ掃除のしやすさやコスト、耐久性などでメリット、デメリットがあります。

ここでは、床を交換する時の注意点について、各素材のメリット・デメリットを交えながらご紹介します。

フローリング

フローリングとは木材の素材を使用している床のことで、一番高いシェアをほこる素材です。

加工した木材の「合板材」と、100%天然の「無垢材」の2種類があります。

①合板材

メリット

単価の安さ、防水性、加工することによって好みの木目が見つけやすく、どのような部屋にも合わせることができ、一番ポピュラーな床素材になります。掃除もしやすく、ワックスで保護でき、キレイな状態を保つことができます。

デメリット

加工した際のコーティングやワックスが剥がれると汚れが目立ちやすく、単価は安いものの定期的なメンテナンスが必要になります。

②無垢材

メリット

見た目の高級感や、耐久性が非常に高く、長く使うことで味わい深い色合いが現れます。

デメリット

汚れを吸うと取れにくく、天然木材を使用するため反りや捻りなどを考慮する必要があることで単価が高くなります。また、施工期間も長くなるため、入居を急いでいる方には不向きの素材になります。

タイル

タイルとは、塩化ビニール素材で作られた床材のことで、塩ビタイルともいいます。

メリット

耐水性に優れており、飲み物をこぼした時に汚れなどもつきにくく、素材によりますが掃除費用を安く済ませることができます。

タイルの素材も様々で、安価なものから大理石調などの高価なものまで、自分好みのおしゃれな空間を演出できます。

デメリット

タイルは、夏はひんやりして良いのですが、冬に足元が冷えやすく、床暖房などで寒さ対策を考えることになります。また、石材の硬さにより足腰への負担も考えられます。

特に石材は重量があり、ガタガタに仕上がらないためにも下地工事をしっかりと行う必要があります。そのため施工費用も高く、汚損による取り替え時には他の素材よりも費用が割高になる傾向があります。

カーペット

カーペットとは、絨毯などの敷物全般のことをいいます。

一昔前のオフィスと言えばカーペットが主流で、現在はフローリングやクッションフロアになりつつありますが、それでもカーペットにするメリットはあります。

メリット

保温性が高いので、足元から冷えてくるのを防ぐことができます。また、吸音性があり人の歩く音や下の階に響きにくいため、作業に集中しやすい空間を作ることができます。さらに、カップやグラスなどの物を落とした際でも衝撃を緩めることができるため、物が割れる心配も減らせます。

また、近年はバラエティ豊かな組み合わせが可能で、カラフルな床を作ることができます。

デメリット

デメリットはやはり、掃除のしにくさです。飲み物をこぼすとシミになりやすく、汚れを取る手間がかかります。さらに、汚れを取った場所だけがキレイになり、かえってその場所が目立ちがちになりやすいこともあります。

最近ではダニ対策に対して改良されつつありますが、それでも掃除をする際には特殊清掃が必要だったり、取り替えた方が安価の場合もあります。

クッションフロア

クッションフロアは、タイルと同じく塩化ビニール素材で作られた、厚さが1.8mm~3.5mmほどのシート状の床材のこと。CFシートとも呼ばれ、比較的新しい素材です。

メリット

クッションフロアのメリットは何と言っても掃除がしやすくワックスで保護でき、クッション性も備わっている点です。素材を安価で手に入れることが可能で、簡単に施工できるため、今ではリフォームの際に選択される方が多く見受けられます。

デメリット

デメリットは耐久性が弱く、クッション性はあるものの重い物を置いておくと跡が残りやすい点です。見た目も、素材がビニールなことで他の素材と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。

どの素材にもメリット、デメリットがありますが、入居した後に床を交換することは難しく手間もかかるので、床のリフォームなどは入居前に済ませるのが良いでしょう。

床のグレードアップで居心地の良いオフィスに大変身!

居抜きオフィスは設備にお金を使わない代わりに床や壁、天井などをグレードアップできるのが魅力の一つです。

企業のイメージによって高級感を出すか、アットホームな雰囲気にするか、はたまた清潔感を出すかなどコンセプトは異なりますが、その中でもおすすめしたいのが、フローリング合板材とクッションフロアによる床のグレードアップです。

理由は、リフォームにかかるコストと掃除のしやすさにあります。

フローリング合板材とクッションフロアは素材自体が安く、リフォーム代や掃除料金も安価に済ませることが可能ます。企業のイメージを良くするにはやはり、清潔感が重要な要素になりますので、掃除のしやすいものが良いでしょう。

企業のイメージをラグジュアリーなものにしたければ、ふかふかのカーペットを導入したり、大理石や鏡面タイルなどで床をリフォームし高級感を演出するなどで、居心地の良いオフィスに変身させましょう。

まとめ

居抜きオフィスの床にスポットを当ててご紹介しましたが、いかがでしたか?

オフィスに使われる素材や清潔感によって、企業の印象は大きく変わります。

以前の借主から引き継いだまま使用するのも良いのですが、企業の色を出すために、始めから床のリフォーム代を予算の中に考慮しておくことをおすすめします。

たかが床、されど床。

良い居抜きオフィスを見つけた際には、是非、床にも目を向けてご検討ください。