オフィスづくり

居抜きオフィスをおしゃれに見せる方法〜壁編〜

前の入居者が使用していた内装や什器などを残す「居抜きオフィス」。内装工事や家具を揃える等の初期費用を抑える事ができるメリットもあり、コロナ禍の現在多くの企業が居抜きオフィスで新たなスタートを踏み出しています。
初期費用を抑える事ができる大きなメリットがある一方、自分好みの雰囲気でない場合はデメリットになる事があります。そんな時はぜひ、リフォームを検討してみてください。

この記事では、数時間で容易にできる壁のイメージチェンジ方法からデザイン性の高い本格的な壁リフォームまで、幅広い種類のアイディアをご紹介します。

とにかく時間やコストを抑えたい場合は、DIYに挑戦してみましょう。デザインにこだわったオフィスにしたい場合は内装業者にお願いする方法も良いでしょう。

あなたのオフィスには、どの種類の壁リフォームが最適なのか、早速みていきましょう。

コスト削減ならDIY!自分で作るおしゃれな壁

DIYとは自分で何かを作ったり修繕する事、「Do it yourself」の頭文字をとった略です。DIYで作れば出費は材料費のみで済むため、コストを削減したい場合は積極的に取り入れていきたい方法です。

テレビでよく見るDIYでは、作業着で日曜大工をするような事例が多いですが、作業着にならなくてもできるDIY壁もあるのでご紹介します。

①アートやインテリア小物を飾る「ディスプレイ壁」で雰囲気アップ

壁にアートや写真、またはインテリア小物を飾る事をインテリアの業界では「ディスプレイ壁」と言います。他のネーミングもありますが、白くて間延びした壁や無機質な壁などにアクセントをつけておしゃれに飾る事は、インテリアデザインをする上でもよく使う手法です。

ディスプレイ壁は時間とコストの大幅な削減に繋がるメリットがある一方、インテリアのセンスが問われる少し難しいテクニックです。インテリアのセンスに自信がない方でも、上手にディスプレイ壁を作る事のできる3つのヒントをご紹介します。

ヒント①額を統一する

額の統一は、お気に入りの絵画や写真を飾る時に使うと効果的な手法です。

好きな絵画や写真をランダムに壁に飾ると、まとまりのない、ゴチャゴチャとした壁になりがちですが、同じサイズとデザインの額に入れる事で一気に統一感が出ます。さらに額と絵画の間に余白を設ける事によって、一段と洗練された絵画や写真に見せる事もできます。

飾る配置に困ったら、まずは横1列・同じ間隔で離して配置してみましょう。飾る絵画や写真の数が多い場合は2段、3段と増やしてください。同じサイズの物が同じ間隔で並んでいると洗練されたディスプレイ壁に見せる事ができます。

この手法のポイントは、サイズとデザインを統一する事です。

ヒント②同じショップで揃える

おしゃれなインテリアショップは海外からたくさん進出してきていますが、お気に入りのインテリアショップがある場合におすすめなのが、同じショップで揃えるという手法です。

ショップに並んでいる商品は、インテリアのプロがセレクトしている事が多いので、雰囲気やデザインが統一されています。例えばショーウィンドウの商品をそのまま、丸ごと購入する事も良いでしょう。インテリアデザイナーに無料でコーディネイトしてもらうのと同じ事なので、とてもお得におしゃれな雰囲気をオフィスに展開する事ができます。

イケアなどはインテリア事例を多く展示されているショップの一つです。どのような雰囲気が自分好みかを発見するのに最適なインテリアショップなので迷ったらチェックしてみてください。

ヒント③大きな絵画の両脇に照明を配置

たくさん悩まずに、素早くディスプレイ壁を仕上げたい方にはこの手法はいかがでしょうか。大きな絵画を壁の中心に配置し、両脇に照明器具を置く。というシンプルなディスプレイ方法です。

大きな絵画はとてもインパクトがあり、さらに照明の光が両側から照らす事で豪華なホテルのロビーのような雰囲気を演出してくれます。

壁面に照明を設置できない場合は、床置き式のフロアスタンド照明を代用しても良いでしょう。広くて間延びした壁に施すと、とても効果的に仕上がります。

おすすめアイテム

以上、ご紹介したディスプレイ壁は原状回復が必要なオフィスで有効な手法ですが、絵画や写真を飾る際に多少の穴は壁に空いてしまいます。もし小さな傷も気になるようであればピクチャーレールという、壁に一切傷をつけずにディスプレイできるアイテムがあります。カーテンレールのような部品を天井に固定し、ワイヤーで絵画を吊り下げます。よく写真展などが開かれるギャラリーや美術館で使用される事が多く、壁をきれいに保ちたい場合は使用する事をおすすめします。

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②壁面の素材を変えて、雰囲気をチェンジ

①では壁にアクセントを飾る方法をご紹介しました。アクセント以外にも、壁全体の素材や色味を変える事も大きなイメージチェンジになります。クロスを張り替えるのも新品の気持ち良さがあり良いですね。

ここでは、もう少し手抜きできるおしゃれなDIY壁を2つご紹介します。

壁紙の上から塗装する

既存の壁紙の上から直接、塗装をしてしまうシンプルな方法です。

クロスの上から塗ってしまって大丈夫なの?と疑問に思われるかもしれませんが、クロスの上に塗装できる塗料は、ネット通販やホームセンターでも多く販売されているので、誰でも気軽に取り掛かる事ができます。色の種類も豊富ですので、オフィスにぴったりな色を探すのも楽しいですよ。

一面のみクロスを張替え

面積が広いオフィスは、壁の面積も広いです。広い面積のクロスを全て張り替えるとなると、それなりのコストがかかります。そんな時におすすめなのが、一面のみを変える方法です。

一面だけ変わるとオフィスのおしゃれ感もアップします。鮮やかな色や大きな柄を取り込むとガラッとイメージチェンジするのでおすすめです。アクセントになる壁は、玄関や入口から入った正面の壁に施すと、オフィスの第一印象をおしゃれに見せる事ができます。

参考①
参考②

内装工事でデザイン性の高い、おしゃれ壁に変身!

DIYでは難しい、本格的なおしゃれ壁はプロの内装業者にお願いしましょう。工事費用は高価でないかと不安視する方もいますが、最初にはっきりと予算を決めれば費用が高額になる事を避ける事ができます。

また内装業者はプロですから、やはり仕上がりがDIYに比べ断然、美しいです。予算がない場合でも、例えば来客スペースのみ内装業者にお願いをして、従業員のスペースはDIYするという方法を活用しても良いかもしれませんね。

①木板貼りの壁

木板貼りの壁とは、床のフローリングが壁に貼られている仕上げの事を言います。アメリカ西海岸風のビーチ感やカフェ風の空間を作り出すのに有効的です。

また、木の色や風合い、幅を変える事によってスタイリッシュなオフィスに演出する事もできます。内装業者にどんな種類の木板があるか聞いたり、好きなイメージの写真を見せて相談するのも良いでしょう。

②ガラスサッシ

広いオフィスを区画する際によく衝立式の間仕切り壁を使います。目線を遮る必要がない場合は、ガラスなど透過性のある素材を使うとオフィス内が見渡せ、光も通すので全体的に明るい、気持ちの良い空間を作る事ができます。アイアン製の黒い枠でガラスを囲うとインダストリアル系の今、流行っているデザインを演出する事もでき、更におしゃれ度がアップします。

③アンティークレンガ壁

日本のオフィスではあまり使用されませんが、とてもおしゃれに仕上がる壁の種類の一つとしておすすめなのが、アンティークレンガの壁です。無機質でのっぺりとした、冷たい印象の空間が主流の日本のオフィスに、歴史が刻み込まれたアンティーク素材はとても感情豊かな暖かい要素となり、空間を柔らかくします。

アンティークレンガはニューヨーク、ブルックリン風のインテリアでも多く活用されるアイテムです。ガラスサッシとの相性も抜群なのでおしゃれ度アップとして併用する事も良いでしょう。

④壁一面をディスプレイ棚に

収納スペースを多く必要とするオフィスで有効的なのが、壁を一面全て収納棚にして、ディスプレイ棚として見せる方法です。内装業者にお願いする事で、棚のカスタマイズも可能です。

例えば、隠しておきたい事務用品や、重要資料を保管する必要がある場合は、収納棚の下部分を扉付き戸棚にする事もできます。書籍を並べて、オフィスのライブラリースペースとして使い、壁に機能性を持たせる事もできます。

まとめ

自宅でも、家具やインテリアに気を使っている方はたくさんいます。自宅は長く滞在する場所なので、こだわりを持つ事で居心地の良い空間を作る事ができます。

オフィスは自宅の次に長く滞在する空間。オフィスもこだわりを持って居心地の良い空間を作りたいものです。オフィスで働く社員にも良い気分で働いてもらう事ができますし、心地良い働きやすいオフィスを作る事ができます。

居抜きオフィスで初期費用が浮いた分、少しこだわりにお金をかけて、おしゃれ壁を検討してみてはいかがでしょうか?