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仕事専用部屋がなくても大丈夫!工夫を凝らしたワークスペース確保術

先日公開したワークスペースの紹介記事に引き続き、今回は4名の方のワークスペースをご紹介します。

家族暮らしのため新たに仕事部屋を確保することができない状況にあった方の驚くべきスペース活用方法や気分の切り替え方、賃貸物件をうまく手を加えたられたもの、お子さんの使っていたあるものを利用したり、補助金を獲得したことで仕事に必要な物を揃えて仕事の幅が広がった方など、それぞれの工夫を凝らしたワークスペース確保術を見ていきましょう!

①30代前半・女性・会社員【賃貸で仕事専用ルームができなくてもリラックスと集中ができるワーク空間】

30代前半、女性。現在はコンサルタント会社で社長のサポート業務やクライアントの広報紙作成、クライアントとの連絡、見積書などの書類作成をしています。

出社していたときからPCを使っての作業がほとんどでした。新型コロナウイルス感染症が拡大し、愛知県在住で2020年4月に緊急事態宣言が発令されたときや、2020年11月ごろから愛知県も新規感染者が急増したため、出勤は控えて全社員リモートワークになりました。リモートワークになったため、自宅にてワークスペースが必要になりました。

このワークスペースは寝室に作りました。そのため、リラックス空間でありながら、onとoffを付けられるように工夫しました。

ワークスペース紹介

ワークスペース
ワークスペース

冒頭で紹介した通り、私のワークスペースは寝室に作りました。

2LDLの賃貸アパートで、主人と4歳の子どもと3人で暮らしているのですが、LDKは家族の生活スペースで子どもの玩具や子ども服のタンス、ダイニングテーブル等々が置いてあり、スペース的にワークスペースを作ることができませんでした。天気が悪い日には洗濯物もLDK内に干すこともあります。そのため、Zoomというオンラインミーティングアプリを使用する際に背景に生活感が溢れている画像も映し出されるため、LDKにワークスペースを作るのを断念しました。

他の部屋も寝室と物置小屋になっており、リモート専用の部屋を作ることができません。さらに物置小屋にしている部屋には空調設備がないため、夏は暑く、冬は寒いため業務に集中できないので、寝室にあるスペースを有効活用し、ワークスペースを作りました。

ワークスペースのテーマ

このワークスペースのテーマは「気持ちのスイッチの切り替え重視!リラックスと集中を叶える空間」です。寝室にあるため、気持ちを仕事モードに切り替えられるか心配でしたが、リモートワークになったからといって生産性が落ちたり、ミスが増えるということは許されません。そのため、ワークスペースで仕事をするときは気持ちの切り替えがしっかりできるような工夫をしました。

工夫①PCとプリンターを近くに置く

自宅のプリンターは年賀状印刷ぐらいしか使用せず、物置小屋に置いてありました。しかし、業務内容の中にクライアントの広報紙作成があり、印刷してデザインや誤字脱字の確認をしなければいけないので、プリンターをPCの近くに配置するようにしました。

PCとプリンターを近くに置く
PCとプリンターを近くに置く

プリンターの位置が遠いと印刷物を取りに行く時間がどうしも必要になるので、手間と時間を省くために印刷物が手で届く範囲に置くようにしました。制作物に修正点があるとスキャンしてデータで修正依頼を送信しなければいけないのですが、プリンターにスキャン機能が付いており、立たずにスキャンデータを送信できるので、集中を切らすことなく、業務に没頭できます。

寝室の一部をワークスペースにしているので、仕事用具は全て手の届く範囲に置くことができ、立ち上がったりすることがないので、「面倒くさい」と思うことは全くなく、気持ちを途切れさすことがないのが本当に良いです。

工夫②会社の芳香剤に近い香りのキャンドルをキャンドルウォーマーライトで香りを漂わせライトで手元も明るく

会社のエントランス付近にはラベンダーの香りの芳香剤が置いてあります。特別にオシャレなものではなく、ドラッグストアなどで購入できるものです。私が出社していたころは、この香りのエントランスを通って気持ちを仕事モードに切り替えていたので、ワークスペースにも置くことで少しでも気持ちの切り替えが楽になるのではないかと思いました。

そこで会社で使用しているものはドラッグストアで簡単に手に入るのですが、手元も明るくできるようにキャンドルウォーマーライトを購入すれば香りも手元も理想に叶うと思い、購入したのが「YANKEE CANDLE」のレモンラベンダーの香りです。

キャンドルウォーマーライト
キャンドルウォーマーライト

これをキャンドルウォーマーライトで温めて香りを漂わせ、手元も明るく照らしてくれるので、とても重宝しています。ラベンダーの香りは気分を落ち着かせる効果もあるので、息詰まったときも軽く深呼吸したりしています。キャンドルウォーマーライトのスイッチを入れて香りが漂い始めると気持ちが仕事モードに切り替わります。

寝室だからこそ味わえる就業後の最高の至福

写真をご覧いただくと分かりやすいかと思いますが、座っている部分はベッドです。そのため、ベッドの上で正座をして仕事をしています。

ワークスペース
ワークスペース

就業時間内は一生懸命に仕事をし、就業時間が終わったら、足を崩してそのまま後ろのベッドに倒れこみます。「これで今日の仕事が終わったー!」と最高の解放感を味わうことができています。そして「明日もこの解放感を味わうために頑張ろう!」と思って気持ちの切り替えをしています。寝室がワークスペースだからこそできる至福の瞬間です。これで仕事から解放されて完全にお家モードに気持ちを切り替えることができます。

ワークスペースを作ってみて…

賃貸で家族の物も多く、ワークスペースが作れないと悩みましたが、仕事を家でやるのに必要なのは、いかに気持ちの切り替えを上手にするかということでした。

子どもがいるので、仕事でイヤなことがあったからといって沈んでばかりはいけません。出社しているときはイヤなことがあっても帰宅時の移動時間に気持ちを切り替えたり、少し買い物をして気持ちを晴らすことができました。しかし在宅ワークになって気持ちの切り替えができないと子どもにも可哀想な思いをさせてしまうので、気持ちの切り替えが一番の悩みでした。たとえ寝室にワークスペースがあるからといって、ダラダラするわけではなく、手元に仕事用具をそろえることで立ったり座ったりの行動がないので気持ちを切らすことがなく、効率が上がりました。

アロマキャンドルで仕事場の雰囲気を作り出し、仕事スイッチに切り替えることが簡単になるからといって就寝時に仕事を思い出すということも全然ないです。就寝時には香りもほとんど消えてますし、夜は普通に眠たくなってすぐに眠れます。生活の中心はLDKなので、ワークスペースを寝室に作って良かったと思っています。

この紹介が、家の中にワークスペースがうまく作れないという方のご参考になれば嬉しいです。

②30代男性・美容師&美容室ネイルサロン経営【私の秘密基地】

私は30代男性、現役の美容師です。美容室とネイルサロンの経営をしている傍ら、、副業としてライターのお仕事もさせていただいております。今回ご紹介するワークスペースは、そのライターの仕事として活用しているスペースなのです。

なぜライター業を始めたのか

ワークスペースをご紹介する前に、まず、なぜ私がライターの仕事を始めたのかをお話しましょう。

私は美容師をしていますが、大型店のように次から次に回転を意識する感じではなく、一人のお客様とマンツーマンで施術するスタイルをとっています。一人のお客様にしっかりと時間をとっているので、施術が早く終わり次のお客様までの時間が空いてしまった、なんていうことが多々あります。そこで、そんな空き時間の有効活用ができる仕事をしたいと考えました。

ライターの仕事はアウトプットする仕事ですが、常日頃からインプットしていなければ何も書けません。それにより、毎日インプットを欠かさなくなりま私は30代男性、現役の美容師です。美容室とネイルサロンの経営をしている傍ら、、副業としてライターのお仕事もさせていただいております。今回ご紹介するワークスペースは、そのライターの仕事として活用しているスペースなのです。した。それが何より自分の成長になるんです。元々、趣味として毎日ブログを書いていましたし、文章を書くのが昔から好きで、こういった仕事なら続けられるのではないかと思ったのが、ライター業を始めたきっかけです。

ワークスペース紹介

それでは、私のワークスペースをご紹介していきます。

ライターのお仕事は、本業である美容師の仕事の空き時間にすぐに作業ができる場所でできなければいけません。そんな時、折良く美容室の上の階に空きテナントができたので、そこを改装してライター業用のワークスペースを造りました。

ワークスペースのテーマ

ワークスペース
ワークスペース

私のワークスペースのテーマは【秘密基地】です。より集中力を高めれるように、内緒でコソコソやるようなイメージで作っています。このほうがとても集中できるんです。

そして、内装にはとてもこだわっており、床と壁をモルタルで塗り全体をグレーで統一しています。無駄なものは置かず、一番のメインとして、カフェにあるようなベンチを置いて、来客があった時に活用しています。

来客時に活用するベンチ
来客時に活用するベンチ

レンタルスペースとしても貸し出し

実はこのワークスペース、レンタルスペースとしても貸し出しているんです。内装にこだわりすぎて私一人で使っているにはもったいないと感じたからです。おかげさまで、洋服の展示会や、写真家さんの撮影スペースなどに使われています。

こだわりのデスク周り

何より大事なデスクなんですが、デスク前には窓があり、しっかりと自然光が入る形になっています。やはり陽の光を目に感じることで、脳の働きが活発になるように感じます。寒い冬でも、陽の光を浴びるだけで暖かいですし、日当たりにはとてもこだわりました。

テーブルは大きなものに

テーブルは、なるべく大きなものにすることで余白が多く生まれ、目の前のものに集中できます。

仕事に疲れたらは屋上で一休み

このワークスペース、実は屋上もあるんです。仕事に疲れたら一休み。街の中心にある、まさにここは私の秘密基地です。

屋上
屋上

③40代前半・男性・システムエンジニア【ランドセルラックを改造して在宅デスクに】

40代前半、男性です。システムエンジニアの仕事をしています。コロナの影響で在宅ワークを週4〜5回やっています。

これまでも在宅勤務は何度か実施していました。その際はリビングで実施していました。コロナの影響で子供たちも学校が休校となり、リビングでの仕事は少々手狭になったことから自宅に在宅勤務スペースを作ることにしました。しかし、机を設置するにはそれなりに費用もかかります。また当時は、在宅勤務も半年程度位と見込んでいたこともあり、簡易的に机のようなものに改造できるものを探していました。そんな時に目を付けたのが、子供が小学校の時に使っていたランドセルラックです。

ランドセルラックを活用してどうにか机にできないか、試行錯誤をしてみました。例えば、ランドセルを置くスペースにノートパソコンを置いて仕事をしてみました。もちろん、これだけでもランドセルラックの活用の幅は広がりました。ただ、机としては少し手狭なスペースで、窮屈な感じがしました。そこで、大胆にランドセルラックに板を付けてみることにしました。

ランドセルラックと同じ色目の板をネットで検索してみたところ、サイズ感も、色合いも似たようなものを見つけることができました。また、板をランドセルラックに固定するために、強力な両面テープと固定のビスもあわせて探し、購入しました。材料費は板と、両面テープ、固定器具で約2,000円程度です。

早速、板をランドセルラックに両面テープで固定しました。すると以外にも固定器具を使わずともしっかりと固定することができました。

ワークスペース紹介

DIYをしたほどでもありませんが、ランドセルラックに板を固定し、簡易机を作成しました。少々机の高さは高めなのですが、椅子の高さを調節することによって丁度良いものになりました。

ワークスペース
ワークスペース

こだわりは、ランドセルラックと板の色を合わせることです。簡易的な机として考えていましたが、やはり見た目は大事です。できるだけランドセルラックに合う天板を探していたところ、サイズ感もピッタリのものを見つけることができました。 見た目、普通の机に見えますが……

下の土台はランドセルラックです。

ランドセルラック
ランドセルラック

まだランドセルラックには子供の教科書が入っていますが、いずれはこちらを整理し自分の本を収納する予定です。

DIYをしているかというと、そこまではやっておりません。単に強力な両面テープを利用して天板とランドセルラックを固定しただけです。

ワークスペースを作って

ワークスペースがなかった時と比べて、机も簡易的に作成できました。作業スペースもぐっと広がり、とても重宝しています。今後は机の改造は特にせず、机に合うゲーミングチェアを購入し、より仕事が集中してできるような工夫をしていきたいと思っています。

もし、ランドセルラックの活用方法にお困りでしたら、こういう机への改造もいかがでしょうか。

④30代中盤・男性・イベント企画運営オフィス代表兼パフォーマー【整理整頓エリアとぐちゃぐちゃエリア!?真逆の収納が混在する脳みそ刺激ワークスペース!】

これまでは現場に出る事がほとんどでしたが、コロナ禍で「イベント」がごっそりなくなりました。在宅ワーク中心となり、趣味程度だったデザイナー業を本格化し、カメラマン・ライター・動画編集などを中心に活動しています。

そのため、ワークスペースも昨年刷新し、整理整頓されたエリアと、あえて雑多にまとめられたエリアで頭の体操をしながら作業をしています。

ワークスペース紹介

脳みそ刺激ワークスペース

デスク(NIEL)

NIEL ハイデスク ラック付きデスク 北欧 シンプル

デスク周り
デスク(NIEL)

パソコンデスク周りを整理されたエリアとして保っています。作業や勉強中に、必要になった教材、資料がすぐに手に取れるよう本棚スペースが多く採れるデスクにしました。まだまだ空きがあるので、今後新たな知識を得る楽しみにしています。

本棚スペース
本棚スペース

デスクトップPC(raytrek MX)

raytrek MX AdobeCC推奨スペックモデル

デスクトップPC
デスクトップPC

までデスクトップPCは家電量販店などで買っていましたが、クリエイター仕様に適した性能を求めて、ドスパラで購入。Adobe Photoshopやpremiere pro といったソフトが非常に快適に稼働するため、ストレスなく作業を行えています。

キーボード(ヒューレット・パッカード)

ヒューレット・パッカード ゲーミングキーボード [GK400F]

ゲーミングキーボード
ゲーミングキーボード

タッチ感が強い物が好みであったので、PCゲームはしないのにゲーミングキーボードを購入。無駄にLEDで発行するデザインが気に入っていて、見た目でモチベーションをUPする効果がありました。

タンブラー(ネスカフェ)

ネスカフェ ドルチェ グスト タンブラー(トラベルマグ)

タンブラー
タンブラー

タンブラーにしては珍しいラズベリーレッドの配色が気に入って購入しました。日中、珈琲ばかり飲むため夏はアイス、冬はホットを適温で飲めるので重宝しています。タンブラーなのにワンタッチで蓋が開閉し、横向きでもこぼれない密閉性はPC周りに置くコップのリスクヘッジとして助かります。

コネクトディスペンサー(3M)

3M コネクトディスペンサー

コネクトディスペンサー

コネクトディスペンサーとは、粘着ノート、貼って剥がせるテープ、ポストイットロールがさっと取り出せる文房具です。個別でも持ち歩けるし、デスクに置いておけばとっさの時にメモが貼れる大変便利なアイテムです。ペンを数本刺せるのもポイント高いです。

ワイヤレス充電器(Anker)

Anker ワイヤレス充電器

ワイヤレス充電器
ワイヤレス充電器

在宅だと電話がちょくちょくかかってきて、有線充電だといちいち抜くのが面倒なので買ったのが、このAnkerのワイヤレス充電器。ワイヤレスなのですぐに手に取れるし、帰宅後などサッと置けば勝手に充電してくれる手軽さのおかげで、電池切れ知らずです!また、置き場所が固定化するので探す手間も解消されました。

ゲーミングチェア(DXRACER)

DXRACER デラックスレーサーチェア

ゲーミングチェア
ゲーミングチェア

このゲーミングチェアはデスクと同時に購入しましたが、座り心地が通常の椅子と明らかに違います!それなりに硬めの座面と背部ですが、長時間座っていても背中が痛くなりにくい仕様です。ヘッドレストもあるため、ふっと気が抜けたときに背をもたれかかってリラックスできます。

クローゼットケース(ニトリ)

ニトリ クローゼットケース

クローゼットケース
クローゼットケース

整理されたエリアとは違い、「文房具」「工具」「塗料」「電子機材」など、ざっくりと分類して適当に入れて収納しているクローゼットケースです。ぼんやりと欲しい物を想像しながら中を漁り、考えていなかったアイディアに出くわしたりするのが良いヒントになるので、あえて片付けていません。一人でブレインストーミング※をしているような感覚になるので、重宝しています!

※ブレインストーミング:アイデアを考え出す方法の一つ。ブレストとも言う。

ワークスペースを整理して

厳しい審査を経て文化庁の補助金を頂く事が出来たため、ワークスペースに必要だったけど手が出なかった物品を揃える事ができました。イベント業界はまだまだ厳しい情勢ですが、一新したワークスペースのおかげでスキルや経験が一気に増えたことで仕事の幅が広がり、学びの多い毎日がとても楽しく過ごせています!

まとめ

以上、4名の方のワークスペースをご紹介しました。

自分がどのような状態であれば、プライベート空間と仕事の空間を上手く切り替えられるのかのヒントが、それぞれに散りばめられていましたね。

「これ良いな、試してみたいな」と思うものがあれば、ぜひあなたのワークスペースにも取り入れてみてはいかがでしょうか?意外なものが、さらなる仕事の効率化に繋がるかもしれませんよ!