物件探しに不動産契約の締結、内装工事など様々な工程を経ての新オフィスへの入居後にやっておいた方が良いことの一つが、オフィスの写真撮影です。
自社のWEBサイトや採用広報の画像として使用したり、現状回復費も抑えるために居抜きで退去したい場合も、綺麗に撮影されたエントランスの写真や執務室やラウンジスペースのオフィス写真が揃っていた方が入居テナントを募集しやすくなります。
今回は、意外と大事なオフィス撮影のタイミングや自分でも撮れるようになるコツ、揃えておいた方が良い撮影機材をご紹介します。
オフィス写真を撮るタイミング
オフィス写真を撮るタイミングは、オフィスが綺麗な状態に整っている完成直後が狙い目になります。
まず、オフィス完成までには度重なる調整があります。その上でようやく内装が完成、新しい家具や什器も入り明日からでも使おう!となりがちです。ところが、人が入るとオフィスは散らかります。いざエントランスを撮影しようと思ったら、受付台には既に色んなものが置かれていたり、執務室のデスク周りには個人の荷物が詰まった未開封の段ボールが置かれていたり……オフィスは人に使われる空間なので仕方がない事ではありますが、人が入ってからオフィス撮影をしようとしても、撮影の障害となるものが増えていき、思ったように綺麗なオフィス写真の撮影ができなくなります。
本格的なオフィス写真を撮るためカメラマンに撮影を依頼する際も、自分たちで撮影する際も、移転スケジュールの中にオフィスの撮影日も考慮した上で家具や什器の搬入や使用開始の段取りを組む事をおすすめします。
オフィス写真を自分たちで撮る際に押さえておくべきポイント!
自分たちでオフィス写真を撮る場合、どのような機材を用い、どのような方法で撮れば良いのか戸惑う人も多いでしょう。そのような人に向けて、オフィス写真を上手に撮るためのポイント(コツ)をお教えします。
撮影をする前にチェックすべきポイント
- 室内照明が明るすぎないか?あるいは暗すぎにないか?
- カメラに強制フラッシュなどの設定がされていないか?
- カメラのレンズが汚れていないか?
- 被写体や壁の水平垂直が歪んでいないか?
どれも基本的な内容ですが、意外とおろそかにしがちです。
れらのポイントをクリアしていないと、たとえ高価なカメラを使ったとしても良い写真は撮れないでしょう。
特に室内照明の調整は重要です。明るすぎても暗すぎても綺麗な写真にはならないので、適度な照度になるように調整しましょう。また、日差しが入るオフィスの場合は、逆光にならない位置で撮影する必要があります。
その他のポイントも簡単にチェックできる内容なので、しっかりと確認するようにしましょう。
オフィスの写真を見栄え良く撮るためのコツ
撮影をする前にチェックするポイントを踏まえた上で、オフィスの写真を見栄え良く撮るためのコツを以下にまとめます。
- 広角レンズを購入する
- カメラの高さを最適な位置にする
- 手ブレを防ぐ
- 理想の空間を演出する
広角レンズを購入する
広角レンズは広い画角で撮影が可能なレンズで、これを利用すれば狭いオフィス空間で撮影しても、背景が鮮明に映り、広く見えるようになります。
カメラの高さを最適な位置にする
カメラの高さを調整すれば、室内の印象を大きく変えられます。オフィスの中で主役にしたいものは何かを考え、そのものに合わせた高さで撮影すると良いでしょう。
手ブレを防ぐ
手ブレを防ぐことも重要なので、手ブレ防止の方法をいくつか知っておくことをおすすめします。
たとえばISO感度を高くする方法です。ISO感度とは、カメラが光を捉える能力を表す値ですが、この数値を上げるとシャッタースピードが向上します。シャッタースピードが上がると、手ブレを防ぐ効果が上がりますので、手ブレで悩んでいる人はぜひ取り入れて欲しい方法です。
理想の空間を演出する
最後に、良い写真を撮るためには、当然ながら理想のオフィス空間を作っておくことが重要です。どのようなイメージのオフィスを残したいのか、じっくり考えた上で物の配置やレイアウトなどを考えるようにしましょう。
撮影機材について
室内で写真撮影する際は、以下の撮影機材を用意しておくと便利です。
- 三脚
- レリーズ
- ストロボ
- ズームレンズ
三脚
三脚とは、カメラ・望遠鏡・カンバスなどを支えるための、三本の脚を持つ台です。三脚を使用すればカメラを固定しやすくなり、手ブレが起きにくくなるので便利です。
レリーズ
三脚とセットで用意しておきたいのが、カメラのシャッターの開閉を遠隔で操作する器具のレリーズです。
三脚を使用していたとしても、シャッターボタンを押す際に、どうしても少し手ブレが起こってしまうケースがあります。レリーズをセットしておけば、シャッターボタンに触れずに撮影ができるため、わずかな手ブレも起こすことなく撮影できるでしょう。
ストロボ
ストロボは、写真撮影の際に使われる発光装置です。照明が弱く暗い箇所など、フラッシュだけでは綺麗に撮れないような場所を撮影する際に便利です。
外部ストロボを使用すれば、光の届く範囲がかなり広がりますので、くっきりとした写真を撮りたい人に特におすすめです。
ズームレンズ
ズームレンズは、焦点距離を調整できるレンズです。室内撮影を行う場合、移動できる箇所が限られていますので、ズームレンズが役立つこともあります。ズームレンズを使えば、被写体に近づくことなくアップで撮影できるので、撮影場所が確保できないような狭い場所を撮る際に便利です。
ただし、ズームアップをするとどうしても手ブレが起きやすくなるため、三脚やレリーズを併用するなどして、手ブレ防止に務めることをおすすめします。
まとめ
以上、オフィス写真撮影のコツや撮影機材について解説してきました。
今回ご紹介したポイントを踏まえて写真撮影を行えば、素敵な1枚が撮れるようになるでしょう。
会社案内や自社WEBサイトにオフィスの室内写真を掲載することは多いかと思います。綺麗なオフィス写真を掲載すれば、会社のイメージアップにも繋がりますので、ぜひ参考にしてください。